ホームヘルパーの職業病

介護の現場ではサービス利用者に深く関わり合いを持つ職種ならではの悲喜交々があります。
居宅でサービス利用者とマンツーマンで対峙するホームヘルパーは、職業病かもしれないと感じる妙なクセが日常生活に定着しやすいです。

ホームヘルパーを頼りにしている高齢者は耳が遠い方が多いため、大きな声でゆっくりはっきりと話すことを各ヘルパーが心掛けています。
そのため、地声が大きくなり、内緒話ができない体質になる方もいます。
声のボリュームに注意していても、無意識に大きな声で喋っている方が多いです。
特に電話では話の盛り上がりにつられて声が自然に大きくなるようです。
常に劇団員のような話し方をしていることによって、カラオケが上手くなったと感じている方も中にはいます。
更に、聴覚障害を持っている利用者と筆談でなくてもコミュニケーションをとれる能力を習得している方もいます。

ホームヘルパーは業務に関係なく高齢者の姿を見ると何か手助けを必要としているのではないだろうかという意識が発動する傾向があります。
高齢者から話し掛けられる機会も一般職の方と比べると多いです。
高齢者が話掛けやすい雰囲気を漂わせているのかもしれませんね。

また、ヘルパーの仕事上、排泄の世話をする機会が日常茶飯事となっているので、排泄に関して無神経になってしまうことがあり、ます。
ついつい便の話題を食事中に出して友人や家族から顰蹙をかってしまうことも職業病の1つと言えるかもしれません。